|
▲次へ | ▼前へ |
雪の多い冬となりました。東北の降雪量は仙台市内を除いて平年を大きく上回っています。福島市の降雪量は72センチ、平年(1月)が44センチですから多いはずです。鉢植えの草花を越冬させるため、庭先に小さなビニールハウスを作って置いたのですが、「気づかない」うちに雪で潰れそうになっているのを見て愕然としてしまいました。こんなに雪が降り続いたのに何故気づかなかったのか反省しております。 若かりし頃、この「気づく」ことについて心理学的に解説した本を読んだことがありますが、簡単に定義すると「問題をどのように感じ、どのように解決するか」という趣旨であったような気がします。 腹をすかせたニワトリを例にとれば、餌を食べたいという気持ちを持つことが「動因」となり、ニワトリを引き寄せる餌が「誘引」となります。この「動因」と「誘引」によって、どのようにすれば餌を食べられるかという「問題を意識」することになります。しかし餌にたどり着くまでに障害物があると、ニワトリは餌にたどり着けない「気づかない」で終ってしまいます。これが犬の場合、問題を感じ解決策を見出せるのです。(・・・例外はある?)一度目標から遠ざかり考える、かなり高度な思考をするのです。 人間も基本的には同じで、全体を把握できなければ発想は浮かびませんし、部分と全体を理解する高い所からものを見る目が必要です。これが問題や課題に気づくための基本要素となって、考えを重ねヒラメキにつながり思考の中心が変わる。それによって問題の見え方が変わり「中心転換」、いわゆる「気づく力」を発揮できるのです。中心転換のためには角度を変えシミュレーションを試みることです。自分の置かれている状況を考え、次はどうなるか、何度も繰り返すうちにヒントは掴めるものです。 草花を寒さから守る「動因」を確りと持っていれば、雪が降ってきたという「誘引」が発生した時点で、大変だ!・・・と「問題を意識」できたはずなのですが、思いつきでやっていることは、やっぱり駄目ですね。仕事も同じ、ミスの多い人は「動因」(目的)を確り把握していないために「誘引」を見過ごし「問題を意識」(気づく)できないことが多くなってしまうのです。何か気づくことがありましたか・・・? (化石) |