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ようやく春らしい日差しとなってきましたが、先日の湿った雪で庭先の小さなビニールハウスはついに潰れ無残な姿となってしまいました。それにしても年末からよく大雪が降るニュースと偽札のニュースが紙面を賑わしました。 マスコミ報道の限りでは、1万円札がたくさん出回ったように見えましたが、実は千円札の偽札が6割以上を占めているとのこと。5〜6年前までは、1万円札が9割を占めていたそうですから、闇の世界の環境も激変しているのでしょう。割合が何故逆転したのか身近なところで考えてみると、千円札を使える機会(=自動販売機)が増えた。つまり顔を見られず使う場所が多いこと、額面の小さい方が罪の意識を感じることなくパソコンやプリンターを使って、素人が簡単に作ってしまう。このへんに理由があるのではないかと思います。 この偽札問題に対処するため、日銀は昨年11月に新券を発行したわけですが、偽札防止のための工夫もしており、1万円札にはホログラムを付けています。製造単価は数十円/枚かかるそうですので、易々と偽造されては困ります。また、コスト面から千円札にはとても使えないため、日本銀行独自技術の潜像パール模様を用いて自動機(ATM,CD)でのチェックを可能にしているのだそうです。 その他にも驚くべきことがありまして、お札の肖像は写真ではなく手作業で彫られているのです。印刷局の国家公務員が写真を参考に皺や髭を1本1本線として彫って偽造されにくくしていたのです。 パソコン、プリンターを使いこなせるからといって、軽い気持ちでIT機器を悪用しないようにしましょう。通貨偽造罪などは無期または3年以上の懲役という重罪です。因みに新札5千円の樋口一葉は若く皺が無いので、肖像画を彫るのに大変苦労したとか・・・。お金に不自由しない皺の増えない人生を送りたいものです。 (化石) |